【windows10:Chrome環境】Jupyter Notebookを設定する方法 作業フォルダの指定・起動時に直接ブラウザを開く設定
Jupyter Notebookは初期設定では使いにくい
Anacondaをインストールとすると最初から中に入っている「Jupyter Notebook」ですが、初期設定では意外と使いづらいので少しカスタマイズして使いやすくする方法をご紹介したいと思います。
この記事の内容
・AnacondaのPathの通し方
・Jupyter Notebookの起動時に自動でブラウザが開くようにする設定(windows10 chrome環境)
・作業フォルダーの指定
Anacondaのインストール
上記の公式サイトで最新版をDLしインストール。
この段階でPath(パス)の設定についてインストーラに聞かれますが、よく分からなければあとで変更すれば良いです。
とりあえず推奨設定でインストールして問題ありません。
Anacondaのパスを通す
コントロール パネル > すべてのコントロール パネル項目 > システム > システムの詳細 >
詳細設定 > 環境変数 > システムの環境変数の中から「Path」をダブルクリック > 以下のコードを書き足します。
C:\ProgramData\Anaconda3
C:\ProgramData\Anaconda3\Scripts
を記載する。
変更後は必ず「OK」ボタンを押してプロパティ設定画面を閉じましょう。
Pathを通すことによって、windowsのコマンドプロントから直接色々できるようなります。
Pathの設定が終わればWindowsを再起動させ設定を反映させましょう。
「jupyter_notebook_config.py」の生成
「Anaconda Prompt」を実行する。
jupyter notebook --generate-config
と打ち込む。
すると、
C:\Users\自分のユーザー名\.jupyter\jupyter_notebook_config.py
が生成されます。
これがjupyter_notebookの設定ファイルとなります。
jupyter_notebook_config,pyの編集 【最初に開くフォルダを指定する】
jupyter_notebook_config,pyをメモ帳などのテキストエディタで開き、
一番下に下記の設定を書き加える
注意点
ファイルの場所は「\」ではなく「/」で表記しなければならなりません。
例
NG C:\Users\ユーザー名\Dropbox
OK C:/Users/ユーザー名/Dropbox
jupyter_notebook_config,pyの最下部に以下のコードを書き足します
#------------------------------------------------------------------------------ # 変更箇所 #------------------------------------------------------------------------------ import webbrowser webbrowser.register('chrome', None, webbrowser.GenericBrowser('C:\\Program Files (x86)\\Google\\Chrome\\Application\\chrome.exe')) c.NotebookApp.browser = 'chrome' c.NotebookApp.open_browser = True # - 2 opens a new tab, # - 1 opens a new window, # - 0 opens in an existing window. c.NotebookApp.webbrowser_open_new = 2 # 最初に開くフォルダの指定, c.NotebookApp.notebook_dir = 'C:/Users/ユーザー名/Dropbox'
今回はDorpboxフォルダを指定しましたが、もちろんその他のフォルダを指定することも可能です。
以上で設定は完了です。
設定を反映させる ショートカットの編集
1.スタートメニューの「Jupyter Notebook」を右クリックし、ショートカット「ファイルの場所を開く」を実行。
2.「Jupyter Notebookショートカット」のプロパティを開き、「リンク先」の後ろに付いている「”%USERPROFILE%”」を消す。